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信頼とスピードで挑む、ADEKAのものづくり精神
オンリーワンの接着技術が支える車載・精密部品
株式会社ADEKA 環境材料本部 井手 優作氏、金沢 拓哉氏、疋田 翔大氏、山本 桃子氏
高信頼・高機能を求められる車載や精密機器の分野において、独自の技術と開発姿勢で存在感を放つのがADEKAである。接着剤に求められる性能は、単に「接着する」だけにとどまらない。瞬時に硬化するスピード、過酷な環境でも耐えるタフネス、そして分解や再利用のしやすさ。これらを実現する特徴的な製品群はなぜ生まれたのか。素材から設計する技術力、顧客と共に作り上げる開発体制、そして“社風”に根ざしたADEKAの取り組みを紹介する。(文:落合平八郎広報事務所)
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オンリーワンの開発。素材から設計する強み
ADEKAの接着剤は、ベースとなるエポキシ樹脂と硬化剤を自社で開発・生産・販売していることが大きな特徴だ。そこに「ジャストフィットする配合」を施し、車載用や精密部品用に最適化した材料を提案している。「私たちは既売の製品に加え、お客様の仕様に合わせて“ひと手間かけて作る”開発姿勢を大切にしています」と語るのは営業の井手さん。とりわけ信頼性が重視される車載分野では性能に妥協のない製品が求められる。汎用品では対応が難しい仕様にも、「そこをあえてやるのがADEKAの社風」と胸を張る。
秒速で“仮止め”。レーザー硬化の独自技術
注目を集めているひとつが、レーザーや熱による超速硬化タイプの接着剤だ。100℃で3秒の仮硬化を実現し、車載カメラモジュールのように高精度な位置決めが必要な用途に多く用いられている。「信頼性を担保するためには、最終硬化(ポストキュア)も必要ですが、仮硬化だけでもしっかりと固定できるのがポイントです」と井手さん。瞬間的に硬化が進むシャープな反応曲線は、ADEKA独自の配合技術がなせる技だ。「他社ではできない接着挙動を実現しています」と語るその表情には、自社技術への誇りがにじむ。
顧客とともに作る。“困りごと”から始まる開発
ADEKAの接着剤開発は、ゼロからのスタートであることも多い。既存ラインナップからのカスタマイズにとどまらず、「素材を知っているお客様から、“困っていることがあるんだけど相談に乗ってもらえないか”という声をいただくことも多いんです」と井手さん。こうした課題解決型の開発は、営業と開発が一体となって取り組む社内体制があってこそ実現する。「やりたいと声を上げれば、任せてくれる環境があります」と語るのは、営業の疋田さん。合理性があれば、若手にもチャレンジの場が与えられるという。
信頼をつなぐ、風通しの良さと地域密着
「私たちは決して規模の大きいプレイヤーではありませんが、“お客様に寄り添う”という姿勢はどこにも負けません」と井手さん。この言葉は、ADEKAの接着剤だけでなく、同社の企業文化そのものを映している。社内には他部署との協力を促す空気があり、社員同士の交流も盛んだ。創立記念日には社内だけでなく、本社がある地元を巻き込んだ駅伝大会も開催されており、「消防署や警察署の方もガチで参加してくれるんです」と笑う。そんな風通しの良さが、社内に前向きな挑戦を生み、そして社外との信頼を育んでいる。
「環境材料本部という組織名にもある通り、今後は環境対応やカーボンニュートラルにも注力していきたい」と語るのは企画の山本さん。人と社会に真摯に向き合うADEKAの姿勢は、これからのものづくりに必要な信頼そのものだ。
展示会:接着・接合 EXPO[大阪]
連絡先:株式会社ADEKA 環境材料第一営業部 一G Email:[email protected]
ホームページ:https://www.adeka.co.jp/chemical/products/functional/pro145c.html