高機能素材 Week
2024年10月29日(火)~31日(木)
幕張メッセ

「オンリーワンの溶射技術で時代の要求に対応し社会に貢献」大阪富士工業株式会社


オンリーワンの溶射技術で最大級サイズのセラミックキルンパイプ製造技術を提案

大阪富士工業は1955年に設立し、大手鉄鋼メーカーにおけるインゴットケースの補修作業からスタートした。現在では製鉄ラインの生産、品質、安全管理、機械設備の設計やメンテナンスを担う鉄鋼事業を主軸としながら、派生する形で溶接、溶射、機械加工、スライシング加工などの事業を展開している。

【出展内容】

今回の展示会では、セラミックス材料による表面処理が可能なセラミックやサーメット溶射について取り上げ、用途に応じた適用事例を交えながら溶射技術を紹介する。溶射とは、燃焼炎や電気エネルギーを用いて金属やセラミックス、サーメットなど各種材料を溶融し、それらを基材表面に付着させて皮膜を形成させることにより、様々な機器・装置の部材表面に優れた機能と品質を付加させる表面被覆技術である。基材には熱影響を与えない。

なかでも、同社しか作れないのが、水プラズマ溶射を応用した大型セラミックパイプの成型品だ。セラミック原料粉末を溶かして付きるけるもので、パイプ状であれば最大径で300ミリ、最大長さは4400ミリまでの対応が可能である。

さらに同社では大型化に取り組んでいる。国家プロジェクト「革新的省エネセラミックス製造技術開発」によるステレオファブリック造形の成果を元に名古屋大学でブラシュアップされた製造技術と、同社の水プラズマ溶射成形体製造技術を融合した、最大級サイズのセラミックキルンパイプ製造技術を提案する。従来の製造技術では困難である2000ミリ径のパイプ製造を目指す。小さな中空ブロックを3次元に積上げて一体化させて、これに溶射することでこれまでにないサイズの成型体の製造が原理的には可能だ。今回の展示では、こうした新技術を提案することで市場ニーズを探るのが狙いである。(文:落合平八郎広報事務所)

大阪富士工業株式会社の出展情報は下記からご確認いただけます

【写真】ステレオファブリック造形(中空ブロックを3時点に積上げ一体化)

【会社概要】
会社名:大阪富士工業株式会社
代表者:代表取締役社長 大島 大
設立年:1955年3月
業務内容:鉄鋼生産工程作業各種、機械加工、各種溶接・溶射、エンジニアリング及び産業機械設計・製作、スライシング加工
ホームページ:https://www.ofic.co.jp/