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自動車以外の分野で初出展:新たな挑戦
トヨタ車体は、自動車分野で培った技術を活かし、木の繊維を複合化したプラスチック「TABWD®」(タブウッド)を自動車技術以外の展示会に初めて出展する。TABWD®は、2012年にトヨタのノア・ヴォクシーのフォグランププラケットに採用されて以来、ワイヤーハーネスカバーやバッテリーキャリアといった自動車部品に採用されてきた。今回の出展は、自動車以外の分野に対して環境に優しい素材を提案し、新しい市場を開拓する狙いがある。トヨタ車体が環境配慮型素材の普及に向けて新たな一歩を踏み出した。
TABWD®の革新:環境と機能性の両立
同社は、トヨタの商用車・ミニバン・SUVの企画・開発・製造を担い、自動車に使う材料にも環境対応素材が必要であると認識している。そこで、自然素材である間伐材に着目し、2009年にTABWD®の開発に着手。耐久性や量産性を考慮した検討を経て、2012年に実用化された。自動車部品に使用されるほどの強度と耐久性を備えながら、プラスチック使用量を大幅に削減できる。また、自動車向けの厳しい基準をクリアしているため信頼性が高く、リサイクル可能な点も大きな特徴である。
カーボンニュートラル実現に向けたTABWD®の役割
TABWD®の原材料である間伐材は、森林の健全な成長を促進し、CO2の吸収効果を高める役割を担っている。森林の循環を促進することに加え、間伐材の有効活用により廃棄物の削減も実現している。また、石化由来のプラスチック使用を抑えることで、持続可能な社会の構築に寄与する。トヨタ車体は、TABWD®を通じてカーボンニュートラルの推進に貢献し、産業全体の環境負荷低減に向けた取り組みを強化している。
持続可能な未来への貢献:TABWD®の可能性
同社は、持続可能な社会の実現に向けて、循環型社会および循環型システムの構築を目指している。展示会担当の三浦さんは「自動車業界で培った高い品質や耐久性、コストパフォーマンスに加え、意匠性の高い素材としても評価されている」と語る。オフィスやインテリア、日用品などの多様な分野での利用が期待され、TABWD®は持続可能な未来の構築に大きく貢献する可能性を秘めている。(文:落合平八郎広報事務所)
【会社概要】
会社名:トヨタ車体株式会社
代表者:代表取締役・社長 松尾 勝博
設立年:1945年8月
業務内容:トヨタ車の企画・開発・生産
ホームページ: https://www.toyota-body.co.jp/
「森と製品、2つの循環をつなぐ」をコンセプトに、CO2の排出削減と材料廃棄削減に貢献する
TABWD®の採用実績。自動車用部品以外にも採用が広がりつつある。
TABWDで出来た製品の出来栄えを確認、今後の応用展開に胸が躍る。
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