▼この記事をシェアする
出展概要
堀場製作所がサステナブルマテリアル展に初出展する。今回の展示では同社の分析・計測技術を背景に、新たなリサイクル技術の可能性を提示する場として、最新アプリケーションとその取り組みを紹介する。なかでも注目が、高度な分光分析技術を持つ同社の強みを活かした「ハイパースペクトルカメラ」と、それを用いたプラスチック材種のリアルタイム自動判別ソリューションである。
「ハイパースペクトルカメラ」の特長
当ソリューションでは、独自の光学設計技術により紫外~近赤外の広い波長範囲をカバーし、試料の吸収・反射・回折スペクトルを解析することでその材種を非接触・非破壊で識別・評価できる。これを応用し、目視では判別しづらいPETやポリエチレンなどのプラスチック材料の種別判定を高効率・高精度で行うことができる。
その効果と期待
リサイクル工場の生産ラインに直接組み込むことで、ライン上を流れる材料をリアルタイムで自動的に判別して振り分けることができるため、極めて高レベルな分別回収が可能になる。これにより、人力作業を削減し、人手不足への対応や作業員の労働環境改善にも大きく貢献する。疲労やミスが生じやすい長時間の手作業を機械化することで、作業者の負担を軽減し、作業精度を向上させることが期待できる。
HORIBAがめざす30年後の未来「Joy and Fun for All」
HORIBAグループは、「Joy and Fun for All おもしろおかしくをあらゆる生命へ」というビジョンの下、人々の暮らしに欠かすことのできない「エネルギー・環境」「バイオ・ヘルスケア」「先端材料・半導体」という3つのフィールドに向けて先進的な「はかる」技術を展開し、持続可能な地球環境、多様な生命の健康、よりよい未来への技術革新に貢献することをめざしている。同社の社員は「ホリバリアン」と呼ばれ、環境や人々の生活の向上に貢献することを誇りとし、日々の業務に励んでいる。展示担当者は「”ほんまもん”*のはかる技術によって、あらゆる生命が豊かに生きることができる持続可能な社会の実現をめざしたい。」と語る。
*「ほんまもん」とは、ホリバリアンが目の前の仕事に向き合うときに原点となる考え方。 心を込めてより良いものを追い求め続けた先に生まれる、唯一無二の価値を表しています。
(文・落合平八郎広報事務所)
【会社概要】
会社名:株式会社堀場製作所
代表者:代表取締役会長兼グループCEO 堀場 厚
設立年:1953年1月
業務内容:自動車計測機器、環境用計測機器、科学計測機器、医用計測機器、半導体用計測機器の製造販売。分析・計測に関する周辺機器の製造販売。分析・計測に関する工事、その他の建設工事ならびにこれらに関する装置・機器の製造販売
ホームページ:https://www.horiba.com/jpn/
「ハイパースペクトルカメラ用分光器」独自の光学設計技術で、紫外から近赤外の広い波長範囲をカバーする、ハイパースペクトルカメラ用分光器。半導体・食品・製薬・医用・農業など各分野向けにカスタマイズが可能。
本展示会では、リサイクルにおける材料の分析・分別といった再生材料の研究開発やリサイクルプロセスで役立つ独自の分析・制御技術を提案